インプット力の5段階
情報が民主化された現代では、
良くも悪くも情報を持つ人と持たない人の差は
どんどん拡大していきます。
Lv1:最低限のインプットをしている
最低限の基準の例としては
本:月2冊(月2でも実は結構多い方)
ニュース:週末にニュース記事を見る
などがあります。
毎日ほどの習慣がなくても、週ごと、月ごとくらいで
情報収集をしているような状況です。
ニュースはタイムリーな情報を得るために使い、
本は体系的な知識を学ぶために使います。
Lv2:インプットの量を確保する
量か質かならまずは量を増やします。
大量の情報に触れて、それらの結びつきこそが質を高めることにもなりますし、そもそも量を増やさずに質を上げるのは難しいからです。
例えば本なら週2冊、ニュースは毎日、他にSNSやメルマガ、YouTubeなどもいくつか併用すると幅広く情報収集ができます。
Lv3:質の高いインプット習慣がある
量を増やすフェーズをこなして、インプットを増やすことが当たり前になってきたら質を上げていくことを意識していきます。
例えば本なら、要約サイトやまとめ動画を使って選書したり、
読んだ後になにかしらのアウトプットをしたり。
ニュースも聞いて終わりではなく、関連事項を調べたり、自分なりに深掘りしみたり。
YouTubeやSNSなども、厳選していって、必要なものだけになるようにしていきます。
Lv4:最高の情報を生で聞ける
本のなにがいいかというと、1つは知識が体系化されていて、文章にされているので短時間で良質なインプットができるという点です。
そして、もう1つは、本来出会えないような人の話を聞けるという点です。
Lv4ではそこを超えます。実際に会話の中で聞ければ、本に書かれていることよりももっともっと深いことが聞けるはずです。
別に本を書くような人でなくとも、情報感度の高い人とのコミュニケーションが多くなればそれでもずいぶん良さそうです。
Lv5:必要な情報が集まってくる
最終ゴールは「必要な情報が自然に集まってくる状態」です。
形式は問わず、自分でとりにいかなくても自然に必要な情報が集まってくるようになれば完璧です。
インプットの基本戦略
現代はGoogle先生のおかげで情報が民主化された時代です。
Googleが掲げているミッション
「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」
の成果ですね。
しかし、そういった社会だからこそ、
情報を持っているかどうか
というのが、現代における戦闘力の基礎となるわけです。
知っているか知らないかだけで生まれる差というのが色々あるわけです。
ということでインプット力を高める必要があるわけですが、
これだけ情報が溢れた時代なので、闇雲にインプットしようとすると
きりがないので、インプットにも戦略が必要です。
インプット術としては『独学の技法』や『メモの魔力』が『インプット大全』参考になります。
①インプットするテーマを決める
②インプットする
③抽象化/転用する
④ストックする
①インプットするテーマを決める
まず、インプットのテーマを決めます。
同時にインプットしないテーマを決めましょう。
あまり多くしすぎるとブレてしまうのでテーマは5-7こくらいに絞りましょう。
②インプットする
インプットのソースは色々あるので、それぞれの特性も踏まえて
使い分けましょう。
具体的にはこの後ご説明します。
③抽象化/転用する
インプットの後にここで一工夫です。
この一工夫をさぼると、
ノウハウコレクター、うんちくマスターになっちゃいます。
また、1を聞いて1を知るだけだと勿体無いですよね。
だからこそ抽象化というのが必要なのです。
知った事実を、自身が活かせる形に咀嚼するのです。
抽象化のための質問としては例えば以下です。
①得られた知識は何か?
②その知識の何が面白いのか?
③他の分野に当てはめるとしたらどのような示唆や洞察があるか?
④具体的に行動するなら?
④ストックする
あなたが、
世界遺産を全て暗記している
単語帳を丸暗記できる
東大王レベルのクイズ力を持っている
そういう、暗記マスターなら記憶に頼るで良いのですが
ほとんどの人はそうではないでしょう。
なので暗記に頼ってはダメなので、
アナログでも電子でもツールはなんでもいいので
何がしかの形でストックしましょう。
そうして定期的に見返せる状況を作るのです。
より詳しく知るためには、以下の『独学の技法』がオススメです。
文庫ですし、分量もそれほど多くなく読みやすい本です。
インプット術5選
インプットはソースごとに特性があるので、その特性に合わせて使い分けましょう。
読書
メリット
- 体系化されている
- 専門家の知識が入っている
- 時の審査を受けている
デメリット
- お金がかかる
- 読むのが大変
インプットのベースはやはり読書ですね。
読書は「時の審査を受けている」「情報の信頼性が高い」というのが
とても大きなメリットです。
著者が人生をかけて得た学びを、
編集者の人の手も加えてわかりすく編集されている
ものによっては50年、100年、下手したらそれ以上読み続けられている。
それが1,000円~2,000円で手に入る。
こんなお得な買い物ないです。活字という時と空間を超えた知識の伝達。
これは文字を発明した人間だからこそできることです。
この叡智を使わない手はありません。
コスパを考えれば安いとはいえ、なんだかんだ数冊買うと1万円とかいっちゃうので
ちょっとお財布に優しくないこともありますよね。
また、ものによっては合わない本もあります。
そうすると「損したくない」と思って買うのもためらっちゃいますよね。
そんなデメリットを緩和してくれるのがKindle Unlimitedです。
月額980円でかなりのラインナップが読み放題です。
1冊買うより安いという破格です。
かつては、ラインナップが乏しかったりもしたのですが
今ではラインナップもかなり充実してきているので
登録しない理由があまりないサービスとなりました。
1ヶ月無料登録もあるので、興味ある人は使ってみてはどうでしょう!?
Kindleの専用端末必要と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはなくスマホで読めますので!
自分も端末も持ってますが、基本はスマホで読んでます。
デジタルツールの活用
書籍以外のデジタルツール活用としては
- ネット検索
- SNS
- YouTube
- Webニュース
などです。
メリット
- 無料
- 最新の情報が手に入る
- 色々な人の発信が見れる
デメリット
- 体系化されていない
- 真偽の怪しい情報が混ざっている
最新のニュースを知るにあたっては、デジタルツールは強力ですよね。
本は編集などがあるのが良いことですが、それゆえにニュースと比べるとリアルタイム性が損なわれます。
世の中の変化が激しくなっているからこそ、最新のニュースに触れておくことも重要です。
特にAIのような技術は、1週間であっという間に変化していきます。
時代の流れ、空気感を知るためにも、こういったトレンドもおさえるために、SNSやニュースなどの情報も追うようにしておきましょう。
案外SNSも上手く使うと良い情報源になります。
SNSもキャラを作るためにも、専門化されたアカウントが増えていたり、そもそも専門家が発信活動をしていたりします。
例えばXのリスト機能なども上手く使っていきましょう。
Web検索ならGoogle Alertを使う、Discover機能を使う、なども含めて、欲しい情報が自動で集まるような仕組みの構築も合わせて実施することが重要です。
有料学習ツールの利用
メリット
- 体系化されている
- 専門家の知識が入っている
- 学習過程までコントロールしてくれる
- 実技などにも向いている
デメリット
- お金がかかる
無料でもいろんな情報が取れる時代ですが、
やはり無料の情報は体系化されていないことが多く
学習コストが多いです。
スクールなど、有料の良いサービスも色々あるので必要に応じて使ってみましょう。
特にプログラミングなど実技系のものなどは本だけでは難しいので、スクールなどが効果的になりやすいです。
GlobisやUdemyなどがあります。
人と話す
メリット
- 対話式で深く知れる
- 最新の情報も得れる
デメリット
- 機会を得るのが難しい
上の3つは大衆向けの情報になりますが、本当に深く知ろうと思ったら、専門の人と話せば、聞きたいことを聞けて、自分に合わせてきくことができます。
体系化されている知識も持っている上に、最新の動向と自身の体験を踏まえた情報が得られるので、体系化×リアルタイム×カスタマイズと、いいとこ取りです。
いろんな道の専門家と繋がれる状態になれるといいですよね。
専門家じゃなくても、自分と違う世界にいる人と話せば
少なくとも相手が詳しい領域については学ぶことが多いでしょう。
人と話すというのは知識を得ることだけでなく、アウトプットの機会にもなりますし、何か思考を深めるきっかけになったりと、他にもいいことが多いです。
そして、そういった機会に相手にメリットを提供できるように、自身が何かの専門家になる必要もありますので、そのためにもインプットしましょう。
経験から学ぶ
メリット
- 一次情報に触れることができる
デメリット
- 大変
ここまで紹介してきたのは、誰かが得た情報を教えてもらうということなので、二次情報になります。
ただ、それだけでは借り物の知識にしかならず表層的になってしまい、深みが出ないです。
一次情報を得るには自分で経験してみるしかないので、
「自身でやってみる、触れてみる、見てみる、感じてみる」
という機会を作っていきましょう。
- 新しいことをやってみる
- 旅をしてみる
- 環境を変えてみる
そういうことで一次情報に触れることは、本を読むことでは得られない学びとなります。
ライフネット生命株式会社を創業した出口治明さんも
「学びには「人・本・旅」が大事である」といっています。
旅人は必ずしも、遠くに旅行することだけじゃありません。
普段とちょっと違うことをしてみることも旅なので、日常にちょっとした旅を入れてみるのはどうでしょう。
知は力なり!インプット力を鍛えよ
インプットの基本戦略に基づいて、インプット力を鍛えてきましょう!
日々のインプットをしながら、量と質が改善されるように環境を整えていきましょう。
目指す姿は冒頭で触れた通り「インプットしよう!」と思ってやらずとも、欲しい情報が自然に入ってくる状態を作ることです!