転職

【体験談】第二新卒の転職活動で使ったエージェントや面接の成功と失敗

厚生労働省の発表によると平成22年以降、大学卒業者でも3年以内の離職率が3割を超えている状況が続いています。※中卒、高卒、短大卒だとより高い割合となります

企業側からするとネガティブなニュースなのかもしれませんが、実際に働いてみないと企業との相性はわかりづらいことを考えると当然かな、という気もします。

実際自分も、新卒で入社後、約1年で離職し、半年ほど空白期間をあけたのちに転職をしました。別にまったくネガティブには捉えていません。

むしろ数年の社会人経験をしたあとに、改めて就活をするのは自然じゃないかな、という印象です。

 

そのような3年以内に離職した人向けの採用区分として、第二新卒というものがあります。

明確なルールがあるわけではないようですが、「新卒で入社して3年未満の求職者」を第二新卒と扱うことが多いようです。

 

転職は、新卒のときの就職活動とは勝手が違い、初めてなのでわからないことが多かったです。

今回の記事では、その際に困ったことなどを体験談ベースでご紹介します。

こんな方におすすめ

転職を考えているが何をしたらいいのかわらかない

転職エージェントをどう使えばいいのかわからない

転職の軸が見つからない、面接でうまく答えられない

 

 

第二新卒の転職活動の一連の流れ

jobchange

転職活動の一連の流れとしては

【転職活動の一連の流れ】

企業調査、エージェント登録など

履歴書、職務経歴書記入&応募

面接(1~3回)、Webテスト

内定承諾可否決定

というスケジュールです。新卒の就活と比べると、転職活動は全体的に短めです。

自分の場合だと

1週目 :転職情報、企業情報集めつつ、エージェント登録
2週目 :履歴書、職務経歴書を書いて、応募
3-4週目:面接

といったかんじで、大体1ヶ月で転職活動は終えて、その1ヶ月後には新しい会社で働いてました。

同じ頃に転職活動をしていた友人が何人かいましたが、やはり1-2ヶ月程度で決めていました。在職中の方であれば、内定が決まった2-4ヶ月後くらいに転職するのが標準的だと思います。

転職活動の場合、内定がでてから承諾するかしないかを決めるまで、待ってくれるのが1週間程度と非常に短いため、じっくり活動するというわけにはいかないのです。

 

第二新卒の転職活動の準備

転職活動を始めようと思ったら、何をすればいいかといえば、

【転職活動の準備の流れ】
①志望業界、志望企業を決める
②応募する方法を決める
③履歴書と職務経歴書を書く

①志望業界、志望企業を決める

準備の段階では、まだ具体的な企業まで決める必要はないですが、

「その転職を通じて何を実現したいのか?」
「今の企業にどんな不満があって、次の企業には何を求めているのか?」

などはある程度明確にしておく必要があります。

「お金も集まりそうだし、時代の流れ的にもITには何かしらの形で関わりたいな〜」とか。

会社の規模としては、「前職が大手で、大手ゆえの動きづらさみたいなのを感じてたし、新卒の就活のときは全然みてなかったけど、ベンチャーとかも幅広くみたいな〜」とか。

「給与は前職よりも落ちてもいいし、ワークライフバランスとかとりあえずいいから、いろんなことに挑戦できそうなところがいいな〜」とか。

ざっくりと考えます。

②応募する方法を決める

次に、応募する方法なのですが、大きく3種類程度あります。

【転職活動で企業に応募する方法】
・転職エージェント
・求人サイト
・企業のWebページ

「転職エージェント」を利用すると、企業選びから、職務経歴書の書き方や、企業との面接日調整、面接のこつなど、転職活動全体のサポートを受けることができます。

新卒就活では、エージェントはあまり一般的ではないかもしれませんが、転職活動でが利用する人が多いです。自分も利用しましたので、この後でその点のご紹介をします。

 

他に「求人サイト」などがあります。自分が登録したのは「20代の転職に強い」という『キャリトレ』と、「IT業界に強い」という『Green』の2つです。

いろいろな求人情報がみれました。ただ、結局自分は求人サイトから申し込むことはなく、エージェント経由の申し込みだけとなりました。

理由としては、最初の方は就活の軸がぼんやりしていたこともあり、数多ある求人から選ぶのが億劫になってしまったためです。

ただ、ある程度就活の軸などがはっきりしていれば、求人サイトも利用したほうがいいのではないでしょうか。企業側としても、エージェントより採用コストが低いはずなので、採用率も高くるはずです。

 

最後が「企業ページからの直接応募」です。

志望業界などが決まっていれば、『openwork (旧Vokers)』のような口コミサイトで志望企業を絞って、直接応募するという方法も有効です。

とある、その場で結果が言われるタイプの面接で

「経路がエージェントじゃなかったら次の面接に進めたかもしれない。エージェントは採用コストが高いからね。。。」

なんてことも言われました。

面接の手応えは悪かったですし、嘘かほんとかはわかりません。ですが、エージェント経由はコストが高いのは確かです。

自分のように離職していて時間もあるような人であれば直接応募とかも積極的に使っていく手もあります。

 

③履歴書と職務経歴書を書く

応募企業と応募方法が決まれば、あとは履歴書と職務経歴書を提出し、書類審査へと進みます。

エージェントを使えば、入力フォームにしたがって記入していくことでそれぞれの書類ができる上に、エージェントの方が手直しなどもしてくれます。

これらの書類で、職歴やスキル、自己PRなどを簡単にまとめる必要があります。

エージェントからは「書類の通過率は20%くらいだから、10-20社くらい提出してくれ!」言われます。

自分も実際、15社くらい提出して書類通ったのが3社だったので言われた通りでした。

書類の通過率をあげるには、書かれている内容ももちろん重要ですが、中途採用はサイクルが早いので、求人応募が遅れると通過率が下がることもあります。

そこらへんはタイミングの問題も大きいようです。

第二新卒の転職での転職エージェントの使い方

前の章でご紹介したように、応募するための方法としては「転職エージェント」「求人サイト」「直接応募」などがありますが、自分はエージェントを利用しました。

周りの転職経験者も皆、エージェント経由といっていたので、「じゃあエージェント経由でいいのかな」といったかんじです。

どのエージェントがいいのかで参考にしたサイトは

1つ目は『転職と副業のかけ算』の著者のmotoさんのブログです。motoさん自身の20代での3回の転職経験をもとにエージェントなどが紹介されています。

2つ目は新R25の記事で、アンケート結果などの客観的な指標も含めてエージェントのおすすめランキングや、使い方などが紹介されています。

 

利用した3社のエージェント

結局自分は、総合型といわれているところ2社、IT系に強いという特化型1社の合計3社に登録しました。

【実際に利用した転職エージェント】

■リクルートエージェント(総合型)
■doda(総合型)
■Geekly(専門型)

新R25で“総合型”を2~3こ、“特化型”を1~3こくらい併用がおすすめ」と書かれていたのでそれにのっとりました。

 

総合型としては、まず業界最大手のリクルートエージェントを利用しました。「とりあえずここは登録しておけば間違いないといったかんじです。

求人の網羅度も非常に高いですし、エージェントとしてのやりとりも大手ゆえの安定感があります。サイトもみやすく使いやすいです。

ただ、大きいからこそ、良くも悪くもある程度形式化されている部分が多い印象もあります。

 

総合系でもう1つ、dodaも利用しました。

転職経験者の友人に「リクルートは安定感あるけどちょっと素っ気ない。dodaは親身に相談のってくれるから、この2つでいいんじゃない?」と言われたからというのが大きな理由です。

確かに自分の場合も、dodaの人のほうがリクルートよりも親身に話を聞いてくれた印象があります。

20代向け特化のマイナビも検討しましたが、「エージェント増やしても結局面倒になるだけだなー」と思い、総合型としてはリクルートとdodaの2社にしました。

 

最後に特化型としてGeeklyにも登録しました。

リクルートとdodaの求人はかなり似通っていましたが、Geeklyの求人は総合型の2社では見つからなかったようなものもありました。

特化型もいれておくのは、やはり良い選択肢だと感じました。

※他に第2新卒の転職としては、マイナビも評判が良いです。自分は、あまりエージェント増やさなくてもいいかと思い3社にしました。

3社のエージェントとの関わり方

最初はそれぞれのエージェントの方と話すことになるのですが、それぞれのエージェントの方がそれぞれの切り口で志望業界の話や、キャリアの進め方の相談に乗ってくれます。

自分一人ではふんわりしていてよくわからないという場合も、別々のエージェントの人と話していくうちに方向性を決めていくことができます。まさに、自分はそんな感じで決めていきました。

ですので、エージェントはやはり複数登録するのがおすすめです。

話していく中で、自分にあったエージェントを見つけるためにも、複数エージェントに登録し、比較することが有効です。

求人内容としては、先ほど少し触れたように総合型はかなり被ってましたが、特化型は違うものの多く提示してくれました。

複数エージェント利用の良い点

■それぞれのエージェントと話すことで、キャリアや進路について考えることができる
■相性の良いエージェントが見つかる確率が上がる
■求人の幅が広がる

 

ただ、複数登録して自分でデメリットも感じました。

それは、「どのエージェントから申し込もうか?」といった悩みです。

「それぞれから申し込まないと悪いかな」とかいう思いもあり、自分は最初の方は分散して申し込みましたが、そうするとスケジュール管理がばらばらになり、結構面倒になりました。

結局、リクルートの方で書類が先に通ったこともあり、だんだんとリクルートメインで話を進めていく感じになりました。

今思うと、最初に何人かと話し、求人を一通り出してもらったら、1, 2人くらいを軸に決めて進めていくのが良かったかなと思ってます。

複数エージェント利用で困った点

・どのエージェントから申し込むか迷い分散して、管理が面倒になる
> 早い段階で、エージェントを絞る

 

エージェントと相談する内容としては、

「どんな基準で志望企業を決めるのか」
「気になる企業について知りたいこと」
「履歴書や職務経歴書、面接で話す内容」

などがあります。

「過去採用された人の情報」や、「面接の雰囲気、聞かれそうな内容」などを教えてくれる企業もありました。これは非常にありがたかったです。

第二新卒の転職の面接のポイント

面接で聞かれる中心となる質問は、下記の3つです。

【転職活動の面接で聞かれるポイント】

■自己紹介
■転職の軸
■志望理由

 

自己紹介

まず、自己紹介では「過去にどういう経験をしてきて、今はなにをやっているのか。それを踏まえてこれからどういうことをしていきたいのか?」という話をします。

ここをしっかりと話すためには、自分の経歴や実績を棚卸しておく必要があります。

第二新卒だと、あまり実績などがない場合も多いとは思うので、そのような場合は新卒面接のときのように、ポテンシャルや意欲を伝えるようにします。

それでも、もちろん、学生の時の話ではなく、就職してからの活動をベースに話すのが基本となります。

 

転職の軸/転職の目的

転職の軸では、どういう基準に基づいて、どういう目的で転職をしているかという話をします。

一例としては

 転職の目的は何か?(What)
→その理由は何か?(Why)
→前職ではできなかったのか?どう実現するのか?(How)

というように話していきます。

ここでは、企業とのマッチングの度合いをアピールする必要があります。

前職に対してネガティブな内容はあまり好まれないと言われています。

 

【転職の目的の例】
「自分は○○がしたい。理由は〜〜。前職では○○のうち、xxはできるかもしれないが、△△ができない。なので、より□□な環境で働きたいと思い転職活動をしています」

みたいなかんじです。

志望理由

志望理由では、志望意欲を伝えることも重要ですが、「その企業に貢献できる」ということを伝えられることがより重要になってきます。

一例としては

 転職活動の軸
→軸と志望企業のマッチング部分
→自分がどう貢献できるか

といったように話します。

「〇〇がしたいから」という理由に終始してしまうと、企業側からは採用するメリットがわかりません。

しっかりと、「どう貢献できるか」まで伝えることが重要です。

「どう貢献できるか?」というのは、新卒や第二新卒では伝えるのが難しい点でもありますが、「企業が求める人材像」「企業のビジョン」と、「自身の経験・実績」「自身の考え方や長所」などの共通点を見つけて具体的に話せるようにしておきましょう。

満足のいく第二新卒の転職を実現する

第二新卒の転職というのは、自分にとって初めての転職活動であるという難しさがあります。

どんなスケジュールで進めるのか、エージェントや求人サイトはどう使えばいいのか、面接でどんなことを話せばいいのか、などわからないことだらけです。

また、第二新卒なので、そこまで高いスキルや実績は求められないとはいえ、新卒レベルのままでは企業側にとってメリットがありません。

確固たるスキルや実績がない中で、短い社会人経験の中での経験をどう伝えるのかということも重要になってきます。

大変な面もありますが、働いてみてわかった自分の仕事観や人生観なども反映させて、新しいキャリアを進めることができる良いチャンスです。

転職活動を通じて、自身のキャリアについて考えることもできますし、一度転職経験をしておけば、次の転職のときはより安心して進めることができます。

ぜひ、満足のいく転職を実現させてください。

【実際に利用した転職エージェント】

リクルートエージェント(総合型)
doda(総合型)
Geekly(専門型)